スチューデント・ドクターとは?
医学部で十分な学習を積み、全国共通の厳格な評価試験(知識試験および実技試験)に見事合格した医学生のことです。
この試験をパスすることで、「実際の医療現場で臨床実習を行うための十分な知識・技能・態度を備えている」と公式に認定されます。
なぜ、医療現場での実習が必要なのでしょうか?
スチューデント・ドクター制度が日本の医療に必要不可欠である理由は、大きく3つあります。
1. 教科書だけでは「良いお医者さん」は育たないから
医学の知識は机の上で学ぶことができます。
しかし、患者様の不安に寄り添うコミュニケーションや、一人ひとり異なる複雑な症状への適切な対応は、本を読んだだけでは身につきません。
実際の診療現場で患者様と直接接し、「生きた医療」を経験することこそが、思いやりと実践力を兼ね備えた医師を育てます。
2. 安全を守りながら、確かな実践力を鍛える仕組みだから
いきなり新米医師として現場に出るよりも、学生のうちから少しずつ経験を積む方がはるかに安全で確実です。
スチューデント・ドクターが医療現場に出る際は、必ず経験豊富な医師(指導医)が厳重に監督・指導を行います。
患者様の安全を第一に守りながら、将来のための実践的なトレーニングを行うことができる、理にかなった仕組みなのです。
3. 「今日の現場経験」が「未来の命」を救うから
現在、医療の最前線で活躍している名医たちも皆、かつては患者様のご理解とご協力を得て、現場で学んできた医学生でした。
医療現場での実践的な学びは、数年後、数十年後の日本の医療システムを支え、私たち自身や次世代の命を救う頼もしい医師を育てることに直結しています。