久道医院は病気だけを見るのではなく、

 患者さまをトータルでケアします。

当院は赤ちゃんからご高齢の方まで、性別、年齢を問わず全ての患者さまを診ます。

あらゆる健康問題に対してご家族まるごと診療と生活指導を行うのが「家庭医療」です。

家庭医はそのためのトレーニングを受けており、家族ぐるみで受診していただけるかかりつけ医を目指しております。

継続性を持って「あなた」や「あなたの暮らし」に寄り添った診療を行ってまいります。


1.家族みんなが受診できる

6歳男児。たびたび風邪をこじらせては、喘息発作を繰り返していた。

母親に尋ねると、同居の祖父が家の中で喫煙しており、家族が話をしても止めてもらえないとのことだった。

後日、祖父に受診してもらいタバコの害を説明するとともに禁煙外来を勧め、加えて肺がん検診と肺炎予防のワクチンの重要性を説明した。

祖父は定期的に通院してもらった結果禁煙することができた。

同時に、患児の喘息発作の回数は劇的に減った。


2.他疾患併存でも大丈夫

80代女性。循環器内科で高血圧と狭心症、脳外科で小さな脳梗塞と診断され、血圧を下げる薬や血をサラサラにする薬などを何年も飲んでいた。最近、消化器内科で受けた胃カメラで胃炎が見つかり胃薬が開始され、腰痛で受診した整形外科では鎮痛薬が追加された。いつの間にか処方薬は8個にもなり、内服自体が大変になっていた。相談を受けた家庭医は、薬の副作用で胃の症状が出たり、鎮痛薬の副作用で血圧が上がることを考慮し、処方を見直し薬を半分に減らすことができた。


80代男性。朝、玄関で転び家族に連れられ来院した。額を切り、腕とお尻を強打していた。額の傷は深く4針縫った。腕、腰はレントゲンでは骨折はなかった。詳しく聞くと、最近夜にトイレに起きることが増えたこと、長年飲んでいた睡眠薬の効きが悪くなり自分で2錠に増やしてからふらつきが増えていたことが分かった。家庭医は、夜のトイレは前立腺肥大と考え治療薬を開始し、利尿薬を別の降圧薬に変更した。ふらつきは睡眠薬の影響と考え、依存性の少ない薬に変えた。結果、夜間のトイレの回数は減り、ふらつきも減り転倒の不安は減った。


3.家族・社会背景も診る

30代女性。顔のニキビが悪化して受診した。

最近、育児や仕事の人間関係からくるストレスで不眠があり、加えて食欲も減り、胃の痛みも出始めたそうだ。

家庭医は、ニキビの治療を開始しつつ、会社でのストレスの対処法について相談に乗った。

適度な運動と睡眠習慣についてアドバイスを行い、胃酸を抑える薬の開始をした。

うつ病のスクリーニングは陽性であったが、軽度と考え処方はせずに、信頼できる上司に相談するように促し経過を診ることとした。